行くべきか、行かざるべきか、今のロンドン…。これから渡英の機会がある人にとって、特に気になるのが現在のロンドンの治安である。昨年には深刻なテロが頻発したロンドンだけに、19日のヘンリー王子&メーガン・マークルさんのロイヤルウェディングを迎えるにあたって「100%ハッピーで安全な1週間になるだろう」と考えている市民はまずいないそうだ。もちろん世界中から熱狂的な英王室ファンが押し寄せるということは莫大な観光収入につながるということ。軍や警察も念には念を入れ、威信にかけてテロ対策にあたってくれるはずだが…。
ヘンリー王子とメーガン・マークルさんの挙式は、ロンドン郊外で観光名所にもなっているウィンザー城内で19日に執り行われる。城壁に囲まれた頑強なそのお城は、最高レベルの警備に守られている以上トラブルひとつ起きずに済むことであろう。だが馬車を利用した25分の祝賀パレード、この人だかりだけは大きな不安材料である。今のテロリストの多くは“見るからにムスリム”ではない。イスラム過激派組織の思想に感化され、洗脳されていながら見かけはごく普通の西欧人。そんな危険分子がどこに潜んでテロのタイミングを狙っているか分からないのだ。それでもやはり行く人は行く。熱狂的な英王室ファンたちは一路ロンドンを目指すのである。
では、日本からロンドンに向かうフライトは満席なのであろうか。「ご成婚おめでとう・ロイヤルウェディングをどっぷりと楽しむツアー」なるものまで特集されるなど大盛況であった兄のウィリアム王子とキャサリン妃の挙式と同様の盛り上がりようなのだろうか。挙式が行われる19日をはさんで16日や17日あたりに東京を出発してロンドン・ヒースロー国際空港を目指し、挙式後はロンドンや郊外の観光地を回って22日ごろに帰国という日程で直行便の予約がとれるものかインターネットで検索すると、なんと複数のエアラインで意外にも「空席あり」と示された。だがここで「渡英のチャンス。ロイヤルウェディング祝賀パレードを見てみよう!」と歓喜するのは早い。なぜこんな時に空席があるのか、