その心情をこのように吐露している。
「5歳ぐらいになれば手術を受けることができると医師に言われました。5年にわたり7~9回の手術を受けるということですが、あざは目の周りにあるので完全に除去できるかは保証できないようです。失明するリスクがあるので、もしかしたらその手術は断念するかもしれません。また、後に娘は他の人と自分を比べるようになり、自分だけがあざを持っていることを理解し始めるようになるでしょう。私たちはあざがあっても娘には強く生きてほしいと願っています。」
サマラちゃんに対する周りの反応は、時として残酷だ。特に保育園ではサマラちゃんのあざを指差して笑ったりする園児もいるようで、サマラちゃんは幼い頃からそうした反応に耐えていくことを学ばねばならない。また「気持ち悪い」と言ってあざを怖がり逃げていく子を見ると、ネイサンさんは辛い気持ちになると話している。
「娘はあざのことを理解しておらず、誰も娘と遊びたがらなくても1人で遊んだりしています。ネガティブな評価を与える子供たちもいれば、中には娘に近付いてきてユニークで美しいと言ってくれる子供たちもいて、そういう言葉を聞くと私たちも救われる思いです。ただ娘が10代になった時、どんなふうに自分に自信を持つことができるのだろうと不安な気持ちはあります。あざのせいでデート相手もおらず、結婚もできない。それどころか仕事さえ見つからなかったら…と心配もします。」
「あざがある人に対して敏感に反応しないでもらいたいのです。ソーシャルメディアでは10代の子供たちの間でいじめが横行していますから、とても心配です。今でも人によっては目の周りのあざを心配したり、メイクだと思って笑う人など反応は様々です。時には神の呪いだと言ったり、私が過去に犯した過ちの罰で娘にあざができたんだと言ってくる人もいます。」
親として娘に普通の人生を歩んで欲しいと願うのは当然のことだ。ネイサンさんは「世の中には病気や障がいなどで健康上問題を抱えている子もいますが、幸運にもサマラはあざがあるだけで命の危機に瀕しているわけではありません。ですがこういった容姿が本人に大きな精神的ダメージを与えてしまうことを、世間の人々には理解してもらいたいのです」と切に訴えている。
画像は『Daily Record 2018年5月17日付「‘They think she’s cursed’ Dad of tot with disfiguring facial birthmark reveals vile comments from trolls」(Image: Nathan Whalen/mediadrumworld)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)