フジテレビ系で4月9日よりスタートした月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』は長澤まさみ演じる主人公・コンフィデンスウーマン(信用詐欺師)のダー子が、超一流の変装技術を持つ詐欺師・リチャード(小日向文世)、ダー子やリチャードに振り回される若者詐欺師・ボクちゃん(東出昌大)と協力して、悪徳企業のドンやマフィアのボスといった“真のワル”から金を騙し取って善良な人々に還元する「現代版ねずみ小僧」のような物語だ。
第1話「ゴッドファーザー編」では、ゲストの江口洋介が公益財団「あかぼし」の会長で経済ヤクザという裏の顔と持つ赤星栄介を熱演した。ダー子たちがあの手この手で赤星に信用されようと挑むが最後まで彼の心を開くことは出来ず、逆にその心理を利用して大逆転する。
このドラマを楽しむには、ダー子・リチャード・ボクちゃんはあくまで「信用詐欺師」ということを忘れてはならない。特に長澤まさみは「詐欺師」であるダー子がいかにしてターゲットの「悪役」を騙そうとするかを強調して演じており、「二重の演技」を絶妙にこなす。その感覚が抜けてしまえば「演技が下手」に見えて笑えないだろう。
対してゲストは「悪役」そのものを演じることとなるが、ドラマのカラーから「信用詐欺師」たちの心が折れそうになるほど強烈な存在感を出さねばならない。江口洋介は迫力の演技でそれを見せつけた上に、