ブレナンさんがジーグラー宅に押し入った形跡は全くなかった。13日に殺害の意図を持ってブレナンさんに銃を放った暴行容疑と銃器所持で逮捕されたジーグラーは罪状を否認し、判事に「もっと知られていない事実があるが、それは裁判で明らかにされるだろう」と事件の裏付け証拠となる防犯カメラ映像とは異なる供述をしたという。
幸いにも無傷だったブレナンさんだが、彼の母リサ・ライトさんは捜査員から防犯カメラの映像を見せられ「ヘイトクライム」を主張した。
「ジーグラーの妻は、息子に向かって『なぜ、この人たちは私の家を狙うの』と発言していました。息子は1人で訪ねているのに『この人たち』と言っていたんです。それが黒人全体を意味しているのだとすぐに分かりました。息子への攻撃は人種差別が動機となっているに違いありません。肌の色だけで恐れるべきではないし、攻撃をかわそうと逆に攻撃してしまうような社会に住まなければならないのは間違っている気がします。私でも、尋ねたいことがあれば近所の家をノックして尋ねますよ。それはごく普通のことではないのでしょうか。」
保釈金5万ドル(約535万円)が設定されたジーグラーは後に釈放となったが、所有する全ての銃器を押収され、GPSによる監視が義務付けられた。また公判中は自宅に戻ることを禁じられ、ブレナンさん一家が住むロチェスター・ヒルズから少なくとも16km離れた場所に留まること、ブレナンさん本人および彼の家族に一切の連絡を禁ずる命令が下されている。
画像は『Metro 2018年4月14日付「Man ‘shot at lost black schoolboy asking for directions’」(Picture: WXYZ-TV/YouTube)(Picture: Oakland County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)