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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】黒人留学生がテロリスト役。対テロ訓練に「人種差別、偏見」の声(中国)

パリ同時多発テロ事件を受け、このほど中国・浙江省である大学を舞台に大規模な対テロ訓練が実施された。しかし犯人役を演じたのは褐色の肌の外国人男子留学生たち。「人種差別や偏見につながらなければよいが」と案じる声もあるようだ。

黒人留学生がテロリスト役に扮して対テロ訓練を行ったのは浙江省杭州市にある大学。先月、中国の習近平国家主席が「中国を議長国として来年のG20は9月にも杭州で開催される」と明らかにしており、省をあげて万全の安全対策に取り組む構えを見せているのだ。

警察はこの訓練にSWAT隊員も投入した。誰がテロ犯に扮するか彼らには何の予備知識も与えられていなかった中、当日にフタを開けてみれば犯人役を演じたのは褐色の肌の外国人留学生が2名。もはやそれは一目瞭然であった。発煙筒を投げ、偽物の刃物をかざしながら女子学生など3名を人質にとり、暴力的に振る舞うその男子留学生たち。結局はSWAT隊員が彼らを制し、訓練は無事終了した。

しかしこの訓練、犯人役の1人はアフリカ系で体も相当大きく、また1人はアラブ系としても通用する顔立ちであることから、リアルすぎてやや気の毒な感じがしないでもない。彼らが犯人役をやりたいと自発的に申し出たのでなければ、一種の人種差別や偏見にも相当すると伝えるメディアもあるようだ。

たとえば今、どこかの国でパリと同様のテロ事件が発生すると仮定した場合、ムスリムや過激派組織のメンバーではなく、むしろイスラム過激派の思想に傾倒し、場合によってはシリアでIS戦闘員として訓練を受けて戻ってきた、その国のごく一般の市民にしか見えない人物が実行犯になる可能性の方が高いとみられている。それを考えれば、対テロ訓練としてこれは甘すぎると言わざるを得ないようだ。

※ 画像はshanghaiist.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)