飾らない言葉で心の内を語るツイートには共感を集めるものが多い。氷上で美しく舞う姿と、茶目っ気たっぷりの発言のギャップはまさに“アダム・マジック”。その魔法にハマるファンは多い。
これまでの発言で特に印象深かったものを振り返ってみると…。
・最近聞かれたんだ、ゲイのアスリートってどういう感じなのかって。だから僕はこう答えた。「ストレートのアスリートと全く同じですよ。たゆまぬ努力を重ねてます。でもストレートの彼らより、眉毛のお手入れは入念にしてますよ」ってね。
・「○○○の存在がなかったら、自分は今季のオリンピックには出ていなかった」○○○に入る言葉は?
―僕のアンチ、だね。テレビ番組用には“母親”って回答したんだけど、本当は真っ先に頭に浮かんだ回答はこれだったんだ。
・ヒップパッドの使用疑惑について「その美尻は本物ですか?」
―もちろん、100%ナチュラルだよ。僕のお尻に興味を持って、コメントを残してくれて、そして心配してくれてありがとう。愛してるよ。
・僕がしくじるといいなってツイートしてる皆さんへ
僕はこれまで何度も本当に何度もしくじってきた。でもそれ以上に、僕はそれらの失敗を認め、挫折から多くを学んだ。そして今、僕はグラマーなスケーターとして人生のランウェイを歩こうとしている。
・フロリダの高校で起きた銃乱射事件について
―「オリンピックはあなたにとって人生で一番大事な日ですか?」って質問されたけど、僕の答えは“ノー”だよ。1日1日どの日もかけがえのないもの。だから当たり前だって思っちゃいけない。銃乱射なんてことが起こっちゃいけないんだ。今日の事件で負傷した皆さんに愛を送ります。
アダムは2010年のバンクーバー、2014年のソチと2度の冬季オリンピックで出場チャンスを逃したが、28歳という年齢でやっと夢をつかんだ。遅咲きの同性愛者スケーターとしてのここまでの道のりは決して平坦なものではなかったはずだ。28歳にして悲願の五輪出場を果たしたアダム。その王子様のようなルックスと初舞台での堂々とした佇まいで一躍脚光を浴びたが、その陰には怪我や偏見を乗り越え、信じる道をひたすら突き進んできた確固たる信念があった。
五輪が終了しても、まだまだ“アダム・フィーバー”は続きそうな予感だ。
画像は『Adam Rippon 2017年12月29日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)