泥酔してCA(客室乗務員)と喧嘩したり座席で粗相をしたりと機内での迷惑行為は実に多岐にわたるが、このほどまたもひとりの乗客の迷惑行為でアラスカ航空機が離陸した空港へ引き返すという事態が起こった。搭乗客らが目的地のシアトルに到着したのは、予定時刻の5時間後だったという。『USA TODAY』『KTVA』『CBS News』などが伝えている。
2月7日、米アラスカ州アンカレッジのテッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港からワシントン州シアトルに向けて予定より4分早く離陸したアラスカ航空146便のトイレで、男の乗客が閉じこもっていることがわかった。ちょうどプリンス・ウィリアム湾上空を飛行中の出来事だったようだ。
男はトイレ内で全裸になりCAの指示に従う姿勢を見せなかったことから、安全のために同機はテッド・スティーブンス・アラスカ国際空港へと引き返した。午前1時21分に出発し、およそ1時間20分後の2時44分にもとの空港に着陸したことがフライトサイト『FlightAware』でも明らかとなっている。
既に連絡を受けていた空港警察とFBIが146便の到着を待ち受けており、着陸すると空港警察が男を機内後部ドアから連れ出した。アラスカ航空スポークスマンのティム・トンプソンさんは、「緊急事態の報告は受けていなかったが、146便の乗客のひとりがCAの指示に従わなかったため、飛行機をアンカレッジへ引き返す決断を下したようです」と話した。
空港警察及び消防署長のダーシー・ペリーさんは「機内トイレに男が閉じこもっているという通報を受けた。CAが男は全裸だったと話していた」と述べたが、