スウェーデンにある動物園が「数が増え過ぎて飼育できなくなった動物を安楽死処分することは、ごく普通の対処法」と地元メディアに明かしたことで、物議を醸している。『Euronews』『The Independent』『Metro』などが伝えた。
スウェーデンのヨーテボリから60キロほど東にある「ボロース動物園(Boras Djurpark)」のボー・シェルソン園長は、2012年から健康な子ライオン9頭を安楽死させていたことを認め、スウェーデン放送局『SVT』の取材にこのように話した。
「長い間、ライオンを買い取ってもらえないか、または他の動物園で引き取ってもらえないかを交渉してきました。ですが受け入れ先が見つからず、数が増えた群れ(プライド)の中で他のライオンに拒絶されてしまった子は、安楽死させるのが最善の方法なのです。これを放置すれば群れが攻撃的になるし、狭い動物園では群れに追い出されたライオンを飼育するスペースはありません。2012年以降、3頭の母ライオンから13頭の子が誕生しましたが、この5年間で生存しているのはたった2頭だけです。11頭のうち2頭は自然死で、残りは安楽死となりました。大抵生まれて2年後には安楽死させられます。これは自然な成り行きで我々は隠すつもりはありません。今のところ群れはうまくいっているようですが、数が増え過ぎたらどこかへ移さなければなりません。その際にはまた安楽死も可能性として考えられるということです。」
1962年創立のこの動物園には65種、600頭の動物が飼育されており、この動物たちの多くは園内で生まれている。園では遺伝的に多様な野生動物の数を維持するために数多くの繁殖プログラムを実施しているが、