生き物としての自然の営みを、実にストレートに表現してくれる哺乳動物たち。幼い子を動物園に連れていけば、彼らの発情、交尾などを目の当たりにすることもあり、そんな時は保護者も説明に四苦八苦している。このほどポーランドの動物園では…。
ポーランド・ポズナンの動物園のロバたちについて、最近ちょっとした騒動が起きていたことを『nbclosangeles.com』が伝えている。雄ロバが雌ロバの背後に回り、そこに乗って腰を振るといった「刺激が強すぎるその行為に見学中の子供連れがひどく困惑している。雄・雌を引き離すなど対策を」との苦情が、地元の保守派議員を通じて寄せられたのだ。
これを受け、園は雄ロバのナポレオンを雌ロバのアントシアから引き離すことを決めた。ただしこのカップルは10年にわたりラブラブなパートナーとして認められ、6頭の子孫をなした仲である。そのため、彼らの交尾をヒトの世界にあるような過激でスキャンダラスな現象として捉えることには反対、あるいは動物に大きなストレスを与えることになるといった批判が相次ぎ、インターネットでもこの話題は炎上。Facebookにナポレオンらの交尾の様子を捉えた写真が投稿されると、「いいね!」は10,000を計上。7,000人ほどが署名した請願書が園に届けられ、このほどナポレオンはアントシアのそばに戻ることとなった。
約1週間ぶりに一緒の檻で過ごすことになった2頭はこの通り。ナポレオンはどうしてもアントシアのニオイが気になってしまう様子だ。だが、すべては哺乳動物の本能に忠実であるがゆえの行為である。
※ 画像はnbclosangeles.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)