11歳の頃から生理が来るたびに耐えがたい腹痛に悩まされていた女性。何度病院に足を運ぶも「酷い生理痛」としか診断されなかった。しかし2016年1月、ついに子宮内膜症を患っていることがわかり、2度の手術を受けた。現在の彼女は、この病気と闘う他の女性たちとブログで励まし合いながら日々前向きに過ごしている。英メディア『Daily Record』『Mirror』『The Sun』などが伝えた。
英ブライトンに住むシネード・スミスさん(20歳)は11歳の時から起こっている激しい腹痛の原因を突き止めようと、これまで200回以上も緊急外来に出向いたりしながら医師の診察を受け続けてきた。ところが毎回「酷い生理痛の症状」という答えが返ってくるのみだった。耐えがたいほどの腹痛と闘いながら10年近くも過ごしてきたシネードさんは、このように明かしている。
「違う姿勢を取ることができないほど、痛みはとにかく激しいものでした。最終的には何時間もうずくまって過ごすのです。分からない人は酷い生理痛としか思わないけど、子宮内膜症というのはそれ以上の痛みなんです。」
シネードさんは痛みで仕事を休みがちになり、2015年と2016年に受付の仕事を2つ失っている。上司は具合が悪そうには見えなかったシネードさんをまるで嘘をついているかのように見て、理解しようとしてくれなかったそうだ。
どの医師にかかっても生理痛と言われ続けてきたシネードさんは、最後の手段としてSexual Health Clinic(性保健クリニック)に出向き、診察を受けた。そこでは性感染症の1つとされる骨盤内炎症性疾患(Pelvic inflammatory disease : PID)と診断され、抗生剤を処方された。しかし薬は効果を示さず、2016年1月についに子宮内膜症であると診断された。
その後、腹腔鏡下手術で子宮内膜症の組織や癒着がある部分を切除したシネードさんだったが、繰り返し起こる病と知らず、3か月後に再び激しい痛みに襲われた時に医師から「根絶する方法は子宮摘出しかない」と告げられた。またある医師には「症状を緩和させたければ、すぐに出産した方がいい」とも言われたという。
「当時、私はまだ18歳だったし恋人もいませんでした。だからそんなことを言われてまるで岩で殴られたようなショックを受け、この先の希望が奪われたような気持ちにもなりました。将来は子供が欲しいと思っているので、子宮を摘出することは考えていません。でもこの病気が不妊の原因にもなると知って、とても怖いし不安が募ります。」
この病と闘うことは痛みに悩まされるだけでなく精神的にもかなりの負担となり、