2つの子宮を持って生まれたイギリスのある女性。2年前には赤ちゃんを無事出産したが、たびたび激痛に襲われ、13歳から8年にわたり大変な頻度で婦人科に駆け込む日々であったことを告白した。
ソフィー・ローダーさんは英エセックス在住の23歳。2つの子宮を持って生まれ、極めて珍しい“双角子宮(英名:uterus bicornis)”であると診断されていた。また妊娠についても、流産の確率が高く胎児が成長していても早産傾向にあると言われた中で、幸運にも2年前に待望の赤ちゃんに恵まれた。そんなソフィーさんがこのほど、2つ子宮があることにより8年間毎月のように経験した大変な苦しみを英メディア『mirror.co.uk』に告白し、女性たちの関心を集めている。
「13歳で初潮が来たの。それ以来、月経があるたびに大変なトラブルが起きるようになったわ。100回以上もあの分娩台にあがらなくてはならなかったから」とソフィーさん。片方の子宮には普通の女性と同じような月経が起きるが、その血液がもう片方の子宮内を満たしてしまい、陣痛と同じタイプの収縮と激痛を引き起こしてしまうため処置が必要になる。だが医師も最初は妊娠を疑うばかりであったそうだ。
「下腹部の内部が引き裂かれたような痛み」と表現し、苦しみ悶えては体力を消耗させるソフィーさん。笑気ガスによる麻酔が必要と判断されて入院になったことも30回以上ある。だが呼吸法で痛みを上手に逃がす方法を身につけていき、やがて妊娠。「少女の頃から赤ちゃんの素敵なママになることが夢だった」と語る彼女は現在、チェイス君という2歳の坊やの育児に張り切る毎日を送っている。妊娠すれば激痛知らずの日々を再び手に入れることができるが、「次の妊娠はもう少し後でもいいかな」と話し、医師には3か月ごとに交換するタイプの避妊具の装着をお願いしたそうだ。
双角子宮でも自然な妊娠・出産は可能だが、分娩時に子宮口が十分に開くことや赤ちゃんの自然な回旋が期待できない場合は、帝王切開が選択されるもようだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)