泥酔した人物から事情を聞き出すことほど困難なものはない。しかし昨年12月31日、酔っ払いながら「飲酒運転している」と自ら911通報してきた男にオペレーターは詳細の限りを聞き出そうと努め、男の車を路肩へ寄せさせて他人を巻き込む事故を防ぐことに成功した。『CBS News』『Inside Edition』『Metro』など複数のメディアが伝えている。
2017年12月31日、米フロリダ州ポーク郡ウィンターヘイブンの911オペレーターはある特殊な緊急通報を受けた。この通報の音声は録音され、同郡警察のFacebookに投稿された。そこには「みなさん、マイケル・レスターという男を紹介しましょう。彼は自らの飲酒運転を911コールで知らせて来たのです。オペレーターは路上で進行方向とは反対方向に停まっていた男の車を、路肩に引き寄せるよう懸命に指示しました」と説明がある。
しかし録音された音声を聞く限りは、オペレーターは泥酔したレスターからの聞き取りに相当苦労したようだ。オペレーターが「今どこにいるのですか」と問うも、呂律が回らない口調で「酔っ払っていてわからない」と答えている。さらに名前を尋ねられても、レスターはしばし沈黙し「今、言う気分じゃない」と返答したり、「今から何か食べに行ってくる。それじゃあ、あんたも素敵な夜を過ごしてくれ」と酔っ払いならではの珍回答もしていたようだ。だがオペレーターは、レスターが引き起こすかもしれない飲酒運転事故を未然に防ぐためにも我慢強く居場所を聞き出し、警察に連絡。駆けつけた警察官にレスターは「飲んだのはビール2本だけ」と話していたが、最終的には「3、4本飲んだ。この4日間で4時間ほどしか眠っていない。メタンフェタミン(覚せい剤)を飲み込んだ」と供述したという。
ポーク郡警察のFacebookには、