飲酒運転によって起こった悲劇的な事故は多々あるが、それでも酔ったままハンドルを握ってしまう者はあとを絶たない。このほど米オレゴン州で飲酒運転をしていた母親が通報され逮捕に至ったが、なんと通報者の1人は同乗していた11歳の息子であった。『Inside Edition』『KATU』など複数メディアが伝えている。
オレゴン州ワシントン郡で8月26日午後9時頃、ニコール・ノリス(30歳)は飲酒をした後に11歳の息子を後部座席に乗せてマイナーリーグ「Hillsboro Hops(ヒルズボロ・ホップス)」の試合から自宅に戻ろうとしていた。
ニコールは目撃者から「危険な運転をしている女性ドライバーがいる」と通報されただけでなく、我が子にも緊急通報されていた。同郡警察はニコールの息子が通り過ぎたレストランの名を告げたことと、通報してきた携帯電話のGPS機能から車の位置が確認できたことで居場所を突き止め、ニコールを飲酒運転で逮捕した。
ニコールにアルコール検査をすると、基準値のおよそ2倍の数値が検出されたという。11歳の少年は母親がどれだけのお酒を飲んでいたかを警察官に的確に伝え、「カーブに当たりそうになり、運転が危なくて普通じゃないと思った」と話したそうだ。