車社会のアメリカでは、どこに出かけるにせよ子供は親の車に乗せてもらうしか方法はない。子供たちは常に「早く自分も車を運転し、自分の行きたいところに自由に出かけたい」と思いながら成長する。さらにアクション映画やドラマでは、子供が車のハンドルを握り幹線道路へ…という刺激的なシーンがまれに登場する。やはりこの手の事件はアメリカやドイツの田舎町、完全に車社会という土地で起きてしまうようだ。インディアナ州のある町からまた新たな話題が飛びこんできた。
事件を起こしたのは、インディアナポリスの北東に位置する米インディアナ州アンダーソンに暮らす8歳の少女(氏名などは明らかにされず)。先月24日、母親とともに買い物に出かけた先で少女は母親の目を盗んでジープのエンジンをかけ、ハンドルを握って1人で幹線道路へ繰り出したという。
車がないことに気づいた母親がすぐに911番通報し、これにより州警察、アンダーソン警察、ラペル警察など付近一帯をパトロール中の隊員に捜索の指示が出された。すると国道32号線を時速60km超で走行する該当の車を発見。パトカーはただちに車を停止させるよう命じたが運転手はこれを無視し、追い越してみたところハンドルを握っているのは被害者の娘とみられる女児であることが確認された。カーチェイスにおける最高時速は64kmを記録したという。
パトカーから出された指示に少女は耳を貸さず、各警察のパトカーに前後左右を封じ込められるとさらに彼らの車にぶつけるなど抵抗を続けた。しかしその後、