「おじいちゃんとおばあちゃんに会いたい」…離れて暮らし、たまにしか会わない祖父母に会いたい気持ちが募ったのだろうか。しかし、免許を持たず、自分が車のハンドルを握るという行為がどれほど危険なことかを理解していなかったのだろう。このほどドイツで、祖父母に会いに行くために200kmもの距離を運転したという12歳少年のニュースが英紙『Metro』で報じられた。
今月8日、ドイツのザクセン州リンバッハ・フローナ(Limbach-Frohnau)に両親と住む12歳の少年は、バイエルン州バンベルクに暮らす祖父母の家に向かって13歳の友人と一緒に車を走らせた。
車がないことに気付いた両親が息子とその友人の捜索を警察に通報。幸いにも少年は、自宅から祖父母の家までの200kmの距離を速度無制限の高速道路「アウトバーン」さえも無難に走り抜け、事故一つ起こすことなく祖父母の家に到着したという。
警察の広報担当は地元紙に「幸い何の事故も起こりませんでした。普通なら子供が車に乗り込み数キロを走らせること自体が珍しいのですが、200kmもの距離を1人で運転したとは」と語り、少年が事故を起こさなかったことに驚きを隠せないようだ。
少年の両親は息子の居場所がわかったことで安堵し、祖父母の家に一泊することを許可したという。
免許も持たず、犯した違反行為をあげたらきりがないこの少年だが、14歳以下ということで刑は免れるという。しかし今回、無事故で200kmもの距離を運転できたことはあくまでも“奇跡”である。今後はしっかりと車の運転を習い、免許を取得してから祖父母に会いに行って欲しいものだ。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)