強烈な個性を放ち続けるオネエ系実力派歌手、コンチータ・ヴルストさん。その端正な顔立ちは大変なハンサムというべきか美人というべきか。何しろ女性らしい装いに反し、体は筋肉質で顔の下半分は豊かなヒゲが生えているのだ。「男とか女、彼とか彼女とか、そんなことより私はこの歌声で世界を魅了したい」と話す話題のオーストリア人歌手、コンチータ・ヴルストさんとはいったい…!?
今月4日、ドイツ・ベルリンで開催された『GLOW/Beauty Convention by dm』にラメがまぶしいパンツスタイルで登場したコンチータ・ヴルスト(Conchita Wurst)さん(29)。その本名はトーマス・ノイヴィルト(Thomas Neuwirth)。男であることを意識する必要がある場では“トム・ノイヴィルト”を名乗り、女性歌手であることを意識する時は“コンチータ・ヴルスト”を名乗るそうだ。
美少年として騒がれた少年時代を経てボーイバンドで経験を積み、各地でオーディションに挑戦し、艶やかな美しい声を武器に本格的な歌手を目指すようになったトーマスさん。生計を立てるために「誰もが嫌うキツイ仕事もたくさん経験した」と話す苦労人でもある。そんな彼は2014年、デンマークで開催された『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』で見事優勝し、その強烈すぎる個性もあって一躍有名人になった。2015年には『コンチータ/ Conchita』でアルバム・デビューし、シングル曲『Rise Like A Phoenix』もLGBTI(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス)の大きな支持を得てヒット。同年の『ゴールデングローブ賞授賞式』においては、その堂々とした姿勢をメディアが絶賛したことも記憶に新しい。