歩道でジョギング中の人や自転車と衝突し、車道の方向に転倒するほど怖いものはない。英ロンドン西部で今年春に起きた1件のアクシデント。それは偶発的な衝突どころか、悪意を持った人物による極めて危険な犯罪行為であったことを『BBC』『Metro』ほかが続々と伝えている。
ロンドン西部のテムズ川にかかるパットニー橋で今年5月5日午前7時40分頃、33歳の女性(氏名などは明らかにされず)に対する殺人未遂事件が起きていた。パットニー橋の歩道部分をジョギングしているようかのように見えた男が走ってきたバスに向かって女性の体を突き飛ばしたというもので、女性は尻もちをつき車道方向に転倒。バスの運転手がとっさにハンドルを切ったことから大事には至らなかったが、それがなければ大きな車体が彼女の頭部を轢いていたことは間違いない。
この事件について同警察は「被害者は非常に危険な状況にありましたが、幸いにも軽傷で済んだのはバスの運転手のすばらしい反射神経のおかげです」と述べている。男は何事もなかったかのように再びジョギングに戻っており、約15分後には橋の反対側の歩道に現れたため女性が声をかけたが、男は知らん顔を装ったという。