7月1日の13時から10時間にわたり放送された『THE MUSIC DAY 願いが叶う夏』(日本テレビ系)で、TOKIOが自分たちで楽曲を作るようになったいきさつを明かす場面があった。1994年9月に『LOVE YOU ONLY』でCDデビューしたTOKIOは2006年8月にリリースしてヒットした『宙船(そらふね)』(作詞・作曲:中島みゆき)をはじめ有名なシンガーソングライターからの提供曲が多かった。だが、2013年に長瀬智也主演ドラマ『泣くな、はらちゃん』の主題歌『リリック』を長瀬自ら作詞・作曲して以降、TOKIOが発表する楽曲のほとんどを長瀬が手掛けるようになる。
『THE MUSIC DAY』の会場では、長瀬が自分たちで曲作りするようになった件についてインタビューを受けるVTRが紹介された。彼はバンド・TOKIOとして演奏するなか「自分だったらこうするのに」と思う部分が生まれて葛藤するようになったことが大きいという。「カッコいいけどどこかおもしろい」そんなTOKIOならではの世界観を出すには自分で作るしかないと考えたのである。
そして曲作りの大変さを「米作りに近い」「水で味が変わる?といった人が気にしないミクロの世界まで気になりはじめる」とたとえ「音楽も長年やっていたらその領域までいかなければならない」とつなげる。バンドで演奏する時は楽しいが曲作りは「地味で孤独」なもので、分かりやすく表現すれば「一人で鉄腕DASHをやっている感じ」と微笑んだ。
またTOKIOの楽曲を作るのだから、メンバーそれぞれの音をイメージして「リーダーのギターの音、山口くんのベース」など個性を生かすように考えている。そうして出来た楽曲が「一番いい!」「それがテレビで見る人、ライブに来てくれる人を楽しませ、喜んでもらえるから頑張れる」という。
長瀬がインタビューに答えるVTRをTOKIOメンバーがステージで優しく見守る表情が印象的だった。ステージでは『リリック』をライブ演奏した後、次に演奏する新曲『クモ』について司会の櫻井翔が「長瀬くん、これはどういう思いで作ったのでしょうか?」と問いかけた。