俳優・松坂桃李が、2018年春公開予定・映画『孤狼の血』に出演する。広島県呉市を舞台に繰り広げられる男たちの熱い戦いを描いた同作は、4月17日よりクランクインし、5月20日にクランクアップしたが、その撮影現場からレポートが届いた。そこで松坂は「とにかく楽しかったです。これまでなかなか体験することのなかった“攻めた現場”でした」と充実感をにじませ、今回2回目となる白石和彌監督の印象を大胆に明かしている。
原作は『臨床真理』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、今もっとも注目されるミステリー作家の一人である柚月裕子氏の同名の警察小説。暴力団との癒着を噂される刑事、主人公・大上章吾を役所広司が演じ、松坂桃李はその部下で所轄署に配属された日岡秀一を演じる。他に、真木よう子、石橋蓮司、江口洋介、滝藤賢一、田口トモロヲという豪華キャストが集結した。撮影は物語同様、広島県呉市で行われた。暴力団対策法成立直前の昭和63年当時を彷彿とさせる町並みの撮影場所には連日、多くのギャラリーが押し寄せた。
松坂は撮影の様子を「とにかく楽しかったです。これまでなかなか体験することのなかった“攻めた現場”でした。その日の現場がどういう感じで進むのか、想像のつかない日々でした」と振り返った。松坂が白石和彌監督作品に初めて出演したのは、映画『彼女がその名を知らない鳥たち』(10月28日公開予定)である。「白石監督とは2作目となりましたが、今回は前作よりもかなりがっつりご一緒することができ、いやー“やっぱり変態だなあ”と思いました」と笑ってから、「でもそんな白石監督の“攻める”感じが僕は大好きなので、非常に充実した撮影となりました」と満足度の高い現場だったようだ。