南アフリカのケープタウンには、ギャングの活動が活発な地区がある。そこには当然小学校もあり、子供たちは毎日銃弾におびえながら暮らしているのだ。こうした危険な地区の小学校では銃弾が校内に入ってこないよう、ハイテクを駆使した防弾フェンスを設置するところが増えてきているという。『PressReader』などが伝えている。
ケープタウンでもギャング抗争の激しい地区であるマネンベルフは、校内の壁や黒板に銃弾の跡が残っている。この地区では14校中12校がすでに防弾フェンスを設置している。
マネンベルフの西隣にあるハノーバー・パークにあるブロンブライ小学校(Blomvlei Primary School)も昨年、防弾フェンスを設置した。「2016年西ケープ州小学校の部・優秀指導者」に選ばれた同校のドウン・ピーターセン校長によると、学校のある地区はギャングによる銃撃戦が頻繁に起こっているため、教師らは子供が流れ弾に当たらないか日々恐れているそうだ。また最近、この学校の教師が銃で撃たれて死亡していることもあり、銃に対する警戒を厳しくしているという。
ピーターセン校長はさらにこう続けた。
「防弾フェンスは値段が高い。しかしギャングによる争いの絶えないこのエリアでは子供に安全な場所を確保するためにも防弾フェンスは欠かせない。」