『childcare.co.uk』の創設者であり最高責任者のリチャード・コンウェイさんは、この募集広告について次のように話している。
「この広告を見た時、驚きました。本部のスタッフも内容に懐疑的でしたが、この家族や実際にそこでナニーとして働いた人たちに話を聞いて、正当な募集であることがわかりました。いろんな家族がこのサイトにアクセスしてきますが、これは最も興味深い件です。家族によるとこれまで誰も傷つけられたことはないということなので、ナニーになる人は強い精神力を持つ必要があると言えるでしょう。」
英国内では心霊現象が起こるレストランやパブなどが少なくないが、その経営は成り立っているようだ。『aol.co.uk』によると、心霊現象や怪奇現象のあるホテルの清掃スタッフは平均12,000ポンド(約170万円)の年収を得ているという。また、棺を運び墓を行き来する葬儀屋の年収は30,000ポンド(約420万円)、墓掘り職人の年収は11,000ポンド(約156万円)~25,000ポンド(約355万円)が相場となっている。それらと比較しても、心理現象の起こる家での住み込みナニーの年収は破格である。子供たちにとってもナニーが頻繁に変わるようでは環境によくない。はたしてこの家族は、希望通り長期で働いてくれるナニーを迎えることができるのだろうか。
画像は『Metro 2017年6月13日付「Family offer £50,000 salary to find nanny after last five quit due to hauntings」(Picture: childcare.co.uk)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)