「お化けが出るから近寄らない方がいい」。巷でそんな話がくすぶるようになって以来、通勤のために通過する人はあっても駅そのものの利用客は減るばかりであった。イングランドのほぼ中央に位置するロイヤル・レミントン・スパにある鉄道の駅は今、悪魔払いが出来る人を真剣に求めている。
英バーミンガムからすぐのロイヤル・レミントン・スパ。そこにはロンドンとバーミンガムを結ぶチルターン鉄道(Chiltern Railways)の「レミントン・スパ駅」があるが、長いこと “幽霊が出る”との噂に苦しめられてきた。そこで同鉄道が思い立ったのはゴーストハンターの募集。悪魔を追い払える特殊な能力を持った人材を確保したいと真剣そのものだ。
1880年代に建てられ、暗さと湿気がどんよりと漂うかなり大きめのその駅舎。ニック・リーズ駅長(58)は、英メディア『metro.co.uk』に「ここは英国でもっとも幽霊が出ると騒がれている駅です。プラットフォームだけではなく、建物の各部屋を巡回する人が必要ですが、ドアが勝手に開閉したり、電気がついたり消えたりと幾度も超常現象が起きているため、誰もが怖気づいています。こうなればゴーストハンターを募集するしかありません」と語る。
リーズ駅長自身は、地下室もだが最上階のオフィスが一番“出やすい”と感じている。書類が無造作に散らかり、引き出しが勝手に開き、人がいないのに足音が聞こえるとのこと。ただし霊感の強い人々の間では、その幽霊に善良なエネルギーを感じるという意見もある。そのため幽霊を怒らせることなく温和なアプローチが出来る、そんなゴーストハンターを雇いたいそうだ。
※ 画像はibtimes.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)