まさにエゴイズムの塊、恐ろしいほど自己中心的な男の話題が飛び出したのは、江蘇省揚州市のある動物園。「横になって眠っているなど許さない。ぴょんぴょんと飛び跳ねてこそのカンガルーだ」というその男は、おもむろに石を掴むとカンガルーに向かって次々と投げつけたのだ。
「やめなよ。カンガルーたちは今、休んでいたいんだよ」と同行していた仲間から諫められると、男は「何だよ、俺は何も悪いことはしていないぞ」と歯向かった。「これは特別な旅行。本物のカンガルーに出会えるチャンスなど滅多にないんだから」という主張が続いたそうだ。
この男の暴挙についてはさっそく動画がインターネットに流出し、SNSでも大きく炎上。カンガルーに石を投げたところで何が悪いという暴力的なその発想に、「この男にはいつかバチという名の大きな石が当たればよい」といったコメントが続出している。同様の動物虐待報道がいささか多い中国。1年ほど前には「雲南野生動物園(Yunnan Wild Animal Park)」で野生のクジャクが無残な死を遂げていた。「きれいだから欲しい」といって若い男女が次々とクジャクの羽根を引き抜き、痛み、恐怖、ストレスでクジャクを衰弱させたことが原因であった。
また動物に向かって異物を投げる行為は断じてご法度である。独フランクフルトの動物園では見学者がカバに向かってリンゴを投げてくれる中、テニスボールを餌と勘違いして飲み込んだ1頭が命を落としていた。ボールのせいで腸閉塞が起きていたが、2000kgもの巨体とあって超音波検査も難しかったという。
出典:http://nextshark.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)