writer : sekihara

熊本・大分地震から1年 別府市が全国に無料で温泉を届ける「恩返し」スタート

全国に温泉を無料で届ける「恩返し」

このたび別府市は奇跡的な観光復興を遂げたことに感謝して、全国に温泉を無料で届ける「恩返し」を行う。長野市長は「この1年間、全国のみなさんから物心両面のご支援をいただいて観光復興できたことは本当に奇跡で、いくら感謝してもしきれません。その感謝を、私たちの一番の宝である『アツアツの温泉』を運ぶという“行動”で示したいという気持ちから、本事業をスタートさせました」とこの趣旨を説明している。

温泉を届けるトラック

特設サイト(http://ongaeshi.gokuraku-jigoku-beppu.com/)のフォームから応募後、選定された自宅や施設まで温泉トラック1台がやってきて、別府市内の温泉を専用ホースにて浴槽に直接給湯するもので、5月中に第一便を届ける予定だ。西田さんは「東日本大震災が起きた時、私は被災地の南三陸町に10回ほど別府のお湯を届けたのですが、仮設住宅の方々が『生きててよかった』と笑うのを見て、温泉の力を感じました。今回は、別府の感謝をお湯に乗せて運ぶ事業。多くの人が笑顔になるといいなと思います」と思いを込めている。

女子高生の恩返し

公開中の『「別府温泉の恩返し」PRムービー』では、長野市長や市民約110名が感謝の気持ちを込めて出演し、それぞれが出来るユニークな「恩返し」を表明している。女子高生、ネコ、女将、仲居、砂かけレディー、スナックレディーなど全部で12通りの恩返しが、のどかで温かな雰囲気の中、紹介されている。この動画は、地震からちょうど1年の4月14~16日に撮影されたそうだ。

長野市長を中心に小さな子供から大人まで、まさに老若男女の市民がひとつの温泉に浸かっているシーンもあるが、みんな良い笑顔だ。「WEBでジャンジャン応募してください!」とみんなで声を揃えて元気に呼びかける様からは、別府市が元気を取り戻したのが感じられる。

(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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