姿を消したクーパーには複数の目撃者がいたそうだが、クーパーらしき犬は怯えて逃げるように走り去ってしまうため捕まえることができなかった。しかし21日の朝9時頃にクーパーを見つけた地元住民が、泥だらけで冷え切った体のクーパーをなんとか捕まえ、テリーさんらが来るまで待機していてくれたそうだ。
テリーさんのいとこであるハンス・アシュトンさんは「クーパーは雨の中一晩中さまよっていたのでしょう。ずぶ濡れで空腹状態のようでした。でもそれ以外は元気そうでテリーとチェルシーがそっと近づくと驚かずに、見慣れた飼い主の顔を思い出したようでした」と話している。
距離でいうと1900km以上も離れた場所へと旅してしまったクーパーだったが、無事に飼い主と再会できて何よりだろう。ウエストジェット航空スポークスマンのローレン・スチュワートさんは「弊社は、犬と飼い主を引き合わせることを何より最優先しておりました。今回の手違いに関しては飼い主に真摯に謝罪し、ハミルトンまでのフライトや食事も負担させて頂きました。また、クーパーが獣医にかかる必要があるならばその費用も負担させて頂きたいとお伝えしてあります」と述べた。
クーパーの行方にハラハラしながら飛行機に飛び乗ったテリーさんは「人生最悪の木曜日でした」と明かすも、行方不明になったクーパーのことを知った人々がSNSを通して協力し、捜索に立ち会ってくれたこと、また見知らぬ人からも「自分もクーパーを捜す手伝いをしたい」とメッセージをもらったことなどに感激しており「航空会社スタッフやハミルトンの地元の方々の団結力には、本当に感謝しています」と語っている。
出典:http://www.cbc.ca/news
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)