マーケティングのエキスパートとされるアナ・チェルダンツヴァさん(26歳)だった。アナさんは理想の仕事を得た感想をこのように述べている。
「とても競争率が高かったですが、“夢のような仕事”のために頑張りました。私はソファを改善させるために多くのアイデアを持っていますが、今はあえて話しません。これから私が仕事をしていく上でそのアイデアは役に立つと思っています。」
アナさん自身は普段はアクティブなタイプだそうだが、やはり「ソファの上で過ごす時間が長ければ長いほど、いい仕事ができる」という夢のような条件の仕事を得たことには満足しているようだ。YouTubeにはアナさんが店で様々なソファに座ったり寝そべったりしているほか、クッションの触り心地を試す様子が紹介されている。
今のところアナさんは「見習い期間中」というが、認められれば「ソファ・テスター」として本採用される予定だそうだ。3か月間の見習い期間中は月に56,000ルーブル(約11万円)の給料が支払われることになっており、本採用となれば年間で360万円ほど稼ぐことができるという。
なお『Career Addict』によると、このユニークな「ソファ・テスター」という言葉は世間にわずかではあるが認知されているようだ。同サイトでは応募者へのアドバイスとして、やる気、組織力、経営管理のスキル、座り心地だけでなく危険なところや壊れやすいところがないかなどの安全性について、口頭や文章でまとめて報告するコミュニケーションスキルがあれば有利になるとある。また、この分野にチャレンジするには「英国家具産業研究協会(Furniture Industry Research Association)」で「ソファ・テスター」の認定を受けること、また安全で快適なものづくりを追求する“人間工学”について学ぶことを推奨している。
出典:https://www.youtube.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)