ロンドン南東部のブラックヒースに住むベン・スペンスさん（28歳）は、もうすぐ誕生日ということで友人らとアムステルダムへの旅行を計画していた。ベンさんは渡航前にパスポート更新をしておこうと、内務省（the Home Office）管轄のパスポートセンターへ更新料82ポンド（約11,500円）とともに書類やパスポートを郵送し、4週間の手続きを経た1月25日に地元の郵便局に受け取りに行った。

更新されたパスポートに目を通していた時、ベンさんの友人が肩越しに「ちょっと待って。これ、お前じゃないよ！」と声をかけた。ベンさんもよく見てみると、確かに全く見知らぬ男性の顔写真があったという。

とんでもないミスに思わず笑ってしまったというベンさんだが、パスポートの更新には時間がかかるうえ手元に届いたと思ったら自分の顔写真ではなかったとあってはたまったものではない。このミスのせいで、ベンさんは仕事を1日休んでセントラルロンドンにあるパスポートセンターへ緊急手続きのために出向かなければならなかったそうだ。

アムステルダムへの出発は2月24日。「手続きに10日～15日はかかる」と言われたベンさんは気が気でなく、「とにかく早く修正してほしい。ミスは誰にでもあることだけど、トラブルに巻き込まれるのは僕だからね。このまま気付かずに旅行に出れば空港で僕が逮捕されてしまう可能性もあったわけだし」と話している。

内務省のスタッフは「こうしたミスは滅多に起こることではないが、今回は早急にスペンスさんのパスポート更新手続きを進めたい」と述べ、ミスについても謝罪している。

審査が厳しいと言われるパスポート申請だが、先日はニュージーランドでパスポートをインターネット上で更新しようとした男性の細い目に機械が反応せず、「目を閉じている」と却下されたというケースも起こっていた。

出典：http://www.mirror.co.uk
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）