米テキサス州に暮らす74歳のリビー・ロバーソンさん宅に、手袋とマスクをした何者かが忍び込もうとした。しかし侵入者は逆に、自分が命の危険にさらされるとは知る由もなかっただろう。
リビーさんは夜のニュース番組を見ようと、くつろいでいたところだった。そこに侵入者が現れ、椅子から起き上がろうとした彼女の目の前に立ちはだかり、銃口をリビーさんの顔に向けた。この時リビーさんは近くのテーブルの上にそっと手を伸ばし、常備してあった38口径のピストルを掴んでとっさに侵入者に突きつけたのだ。
この反撃に驚いた侵入者が慌てて家の外へ逃げようとしたところ、彼女は後を追いかけて相手めがけて銃を発砲した。侵入者もまさか74歳のおばあちゃんが銃を発砲して追いかけてくるとは思わなかったはずだ。
リビーさんが発砲した弾痕は、家の壁に生々しく残っている。リビーさんは「銃弾が侵入者にあたったかどうかは分からない」と話しているが、現地捜査官によると侵入者に銃弾があたった形跡はないとのことだ。
しかしリビーさんはインタビューのカメラの前で、「私はあいつを殺そうとした」「誰だって家に忍び込んだら撃ち殺すよ」「相手を殺すか私が殺されるかだね」と銃を片手に事件を振り返りながら率直な気持ちを語っている。
今回、リビーさんは初めて銃を発砲したとのこと。インタビューでは強気な発言をしているものの、実際には大変怖い思いをしたらしく「それは私の生涯の中でとても恐ろしい出来事だった。こんなことは最初で最後であって欲しいね」と明かしている。
ボウイ郡保安局では逃げた侵入者を探しており、保安局長代理あるジェフ・ニールさんは「テキサス州の刑法では銃の保有は認められており、全ての市民に自身と家族を守る(自己防衛目的の発砲)権利がある」と語った。これによりリビーさんの取った行動(銃の所持や発砲)について、とられる措置は無いとのことである。銃の規制に関しては州によって法律が異なるが、アメリカの一般家庭から銃が消える時代はまだまだ先のようだ。
出典:http://abc13.com
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)