12月23日、英スコットランドのアバディーン市裁判所で18歳の女子学生シャノン・ダウニー被告が12か月間の免停と400ポンド(約57,000円)の罰金を科せられた。
事の起こりは12月2日のこと。ダウニー被告はアバディーン市内で飲んだ後、アバディーンシャー州ウエストヒルの自宅に友人らとタクシーで戻った。その後、友人らを家まで送ろうと自分のフォード・フィエスタを運転したダウニー被告に、彼女の両親は怒り警察に通報した。
アルコール検知器による呼気検査では100mlに対し69μg(マイクログラム)のアルコールが検出された。これは法定上限値である22μgの約3倍にあたる。同被告の弁護士リアム・マクアリスター氏は、「飲酒運転を試みようとした娘の行為に、愛想を尽かした両親が最初に通報しました。ダウニー被告も自身の愚行を非常に恥じているようで、なぜ飲酒運転という愚かな行為をしようとしたのか説明の言葉もないと述べています」と話している。
マクアリスター氏によると、ダウニー被告は免許取得後の違反は全くないとのこと。また彼女は「人生の中で最も後悔すべき行為」と反省しており、警察の取り調べにも従順に応じているという。
免停の間、ダウニー被告は飲酒運転者のためのリハビリレッスンを受けなければならないが、それを問題なく終了すれば12か月の免停期間が9か月になるそうだ。カレッジでの勉強態度も真面目だというダウニー被告は、しばらくの期間はバスで通学することになる。
司法大臣のマイケル・マシスン氏は「法律を無視して自身や他人を危険に巻き込む飲酒運転者には失望させられます。飲酒運転は絶対に許されるべきことではありません」と強く語っている。
免停になるだけでなく、人の命のリスクにも繋がりかねない飲酒運転に対する罰則はどの国も厳しい。少なくともダウニー被告は今回の過ちを深く反省していることだろう。ネット上では、娘の飲酒運転を見逃さなかった両親にも称賛の声があがっている。
出典:http://www.dailyrecord.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)