writer : sekihara

小さなグミに癒される ファンタジー感あふれる“手作り”動画にほっこり

Web限定で公開されている『おかしな工場見学』(https://youtu.be/tSJczoEIwHw)では、小さなグミが出来る様子を夢あふれる映像で見ることができる。

「つぶグミちゃん」と汽車に乗る女の子

公園でグミを食べているときに不思議な世界に引き込まれてしまった女の子。小さなグミの「つぶグミちゃん」と汽車に乗って、「おかしな工場」を見学することに。汽車は「フルーツのもり」「ソーダのそら」「おかしな火山」「おやすみ広場」を通り抜けて、女の子はグミが出来る様子を汽車の窓から楽しそうに眺める。グミが形になって砂糖でコーティングされると、グミの「ショータイム」が始まる。たくさんのカラフルなグミが集まって、虹を作ったり、果物になったり。グミが女の子を歓迎してくれているかのようだ。最後には袋に詰められて検査され、出荷されるグミたち。ここで女の子とつぶグミちゃんの旅も終わり。寂しさで涙をこぼし、笑顔で女の子を見送るつぶグミちゃん。大勢の工場の人たちが手を振って見送ったところで女の子は最初にいた公園で目を覚ます。夢だったのだろうか。いや、植え込みの陰から小さなグミたちが見守っている…。

たくさんの女の子の画像を切り取って映像を作る

このファンタジックな動画を制作したのは、春日井製菓にある「つぶ組」というプロジェクトチームだ。同時公開されたメイキング動画(https://youtu.be/54L378Op8dU)では、この動画を84時間かけてコマ撮りして作成した様子が収められている。1つのポジションにつき3から5ポーズあるため、なんと1,000を超えるカットを一枚一枚丁寧に切り抜いて作るという根気の要る作業だ。メイキング動画でも女の子の画像を細かく撮影して形に合わせて切り抜く作業や、白衣の作業着姿の男性が動作ごとに細かくポーズをとっている様子が確認できる。動画には社員総勢191名が参加したという。

本物のグミを一粒ずつ並べる作業

また、動画の中で登場するグミの人形はカラー粘土で手作りしたもの。目や口も表情豊かにピンセットでひとつずつ付けている。最大の見せ場であるグミの「ショータイム」のシーンでは、大きなカップにたくさん入った本物のグミを一粒ずつ並べ、朝から日が落ちるまで長時間作業したという。制作に使われた会議室はフルーツの果汁とソーダの良い香りでいっぱいになったそうだ。

この動画が優しく温かな雰囲気なのは、大勢の人たちが協力し、手作業で作られたぬくもりが画面を通して伝わってくるからではないだろうか。

(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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