敗者復活戦には仕事の都合で出場できない南海キャンディーズの『M-1グランプリ2016』は11月19日、準決勝が行われた会場横の地下駐車場でファイナリストが発表された瞬間に幕が下された。敗退が決まった直後のショックはやはり大きかったそうだが、ツイッターに寄せられたたくさんの励ましと労いの言葉を糧に「まだガンガン漫才やりますので!」と山里亮太は力強く宣言している。
23日深夜放送のラジオ番組『JUNK 山里亮太の不毛な議論』では、そのファイナリストの発表があった直後に「すみません、山里さん」と声をかけてきたカズレーザー(メイプル超合金)の話になった。山里に予定がなければこの後、「一緒に飲みに行かせてもらって良いですか?」と声をかけられたのだ。カズレーザーの横には平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)もいて、彼も山里と一緒に飲みたいと言っているという。
「えー、俺と?」と山里がビックリしたのも無理はない。カズレーザーとは今年になって何度か仕事を一緒にしているが、所属事務所も違う後輩なのでプライベートでの付き合いは今まで無かった。ファラオに至っては「君」付けするくらいの間柄だ。どう考えても「俺のこと慕いそうにないのに」と戸惑う山里に、「(漫才の)話が聞きたかったんです」と2人は熱心だった。
山里は少し緊張しながら、行きつけの有楽町の店に2人を連れて行こうとした。だが、カズレーザーが普段からあのままのスタイルでいることが頭に入っていなかった山里は、銀座コリドー街をパニックに陥れてしまう。「わ~、カズレーザーだ!」と大勢の人が集まってきてしまったらしい。
飲み屋では、ビールを呷りながら「悔しいです、やっぱり」「もっと舞台に立って磨かないと、やっぱ漫才って勝てないっすね」とカズレーザーが言えば、「漫才の構造とかって…」とボジョレーを舐めながら山里の漫才論を聞きたがるファラオ。後に加わってきた後輩芸人らも交えて、深夜まで話し込んだという。そして「やっぱ漫才って楽しいよな~」と気分が良くなった山里は、帰る方向が同じカズレーザーと一緒にタクシーに乗り込んだという。
カズレーザーはかつて、自身のInstagramで「近代男女コンビの原点にして頂点」と南海キャンディーズに敬意を表している。敗者復活戦を前にその山里と漫才の話ができたことは、大きな励みになったに違いない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)