『オースティン・パワーズ』シリーズのミニ・ミー役で知られるヴァーン・トロイヤーが『Oprah: Where Are They Now？』に出演し、赤ちゃんのように小さな体をバカにされ激怒した子供時代のある日を、こう振り返った。

「ある子に、小人って呼ばれたんだ。軽蔑的なスラングでね。小柄な人、もしくは小人症の人と言うべきところだ。」
「そこで僕は（相手に）飛び上がり、その子の鼻にパンチを食らわせた。すると鼻血がドバっと出て、そこらじゅうに飛び散ったのさ。」

この件でヴァーンは校長室に呼び出され約1週間の停学処分を下されたが、殴られた少年は二度とヴァーンに対して失礼な呼び方をすることはなかったという。

ちなみに多くの人気セレブ達が過去に壮絶ないじめを受けたと告白済みで、気の強い歌姫マイリー・サイラスも「トイレに閉じ込められたことがある」「1時間ほど閉じ込められ、手が痛くなるまで何度もドアを叩いた」と悲惨な思い出を告白している。

また『トワイライト』シリーズで人気を博したロバート・パティンソンは「何度もボコボコにされた」、ジェシカ・アルバは「いじめが深刻になり、父が学校に付き添わねばならぬほどだった」「ランチは保健室で食べていた」と明かしている。さらに酷いのはエミネムで、彼は酷く殴られた末に脳震盪をおこし、そのせいで一時的に視力を失ったそうだ。

反撃に出れば逆に加害者にもなりうるイジメ問題―これに大変苦悩したのはブルース・ウィリスの娘ルーマー・ウィリスで、彼女はその容姿ゆえに「ポテトヘッド」「男顔」などと散々なじられた末、こう結論付けたという。

「あんな子達の話に耳を傾けるなんて、もうやめよう。」

長い間「こうなったら美容整形手術を受けるしかない」「ガリガリに痩せるべきか」とずいぶん悩んだというルーマーだが、結局は相手と同じレベルに立たないこと、そしてスルーすることで苦しみから解放されたのだ。

多くの人々がいじめに悩み時には事件や自殺にまで発展しているが、安易な報復に走らないこと、また保護者や先生に相談する勇気を持つことなどが、解決のカギになるはずだ。ちなみにアメリカでは4人に1人の子供が定期的に学校でいじめ行為を受けているという報告もあり多くの学校が対策に乗り出しているが、インターネット上のいじめも深刻化しており、事態の解決や再発防止は容易ではない。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）