プールのウォータースライドを息子と滑り落ちるアニーさんの姿は「自分で見ても誰だかわからないほど」太っており、ブルーの水着姿がまるで鯨のように見えたという。
6歳になる息子のトーマス君からも「太い」と言われるようになったシングルマザーのアニーさんは、これまでさほど太った経験はなく体重も63.5kgほどであった。ところがうつ症状に陥ったことで食欲が増加し、ピザやテイクアウト、アイスクリームなどカロリーの高いものばかりを口にするようになってしまったそうだ。
その結果、2年間で22.2kgも体重が増加してしまったアニーさんに輪をかけたのが、仕事を辞めたことと、車の免許を取得し歩かなくなったことだった。
朝食を抜いていたために昼までにはお腹が猛烈に空いてしまう。そのためサンドイッチやケーキ、チョコレートやポテトチップスなどを食べ、さらにはテイクアウトをし、締めはアイスクリームという食生活を送っていた。
「気分が悪くなるまで食べていました。自分がどれだけ食べたのかわからないぐらい、動けなくなるまで食べていたんです」というアニーさん、その体重は約85.7kgにまで増加した。太れば太るほど、落ち込み孤立していったアニーさんは、服装も体型を隠すような服ばかりを選んでいた。
アニーさんは、服のサイズが18号になり自分に自信を失くすようになった。スリムな友人たちに囲まれるのを嫌がり、休暇で遊びに出かけても自分だけが太っているという劣等感にさいなまれ続けた。しかし、その休暇先のトルコで撮った自分の写真が、鯨に見えてしまったことがアニーさんの意識に警鐘を鳴らすきっかけとなった。
当時、身長160cmに対してBMI(ボディマス指数)が33.4もあったために、このままでは糖尿病や心臓病、高血圧などのリスクが高くなることにアニーさんは気付いた。そこで昨年10月に「Sliming World」というダイエットプログラムに参加し、体調管理と健康維持に努め始めたのだ。
現在、アニーさんは見違えるほどスリムになった。洋服のサイズは10号分もダウン、体重は24kg減量して61.6kgになった。
「今では気分がとてもいいし自分のことが好きになった」とアニーさんは語る。減量したことで自信を取り戻したアニーさんの笑顔は明るい。母親がいつも幸せで笑顔でいてくれることが、息子のトーマス君にとっても何より嬉しいに違いない。
出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)