宝くじに当たった男性が、当たりくじの写真を撮ってSNSに投稿した。だがその写真を悪用され、賞金を横取りされてしまう事件が起きた。
『蘋果日報』によれば、被害にあったのは深セン市宝安区在住の男性。これまで宝くじを購入したことはなかったが、友人に勧められて1組420元(約7,300円)のナンバーくじを3組買ったところ、そのうちの1組が4等を獲得。4等の賞金は4,000元(約70,000円)で、男性は嬉しさのあまりくじの写真をネットにアップし、友人たちに伝えた。
ところが、この投稿に対して「ほかの人に受領されないように」と忠告が書き込まれたため、男性はあわてて削除したそうだ。しかし翌日、宝くじ販売店に当たりくじの引き換えに行くと、すでに別の人が引き換えに来たと告げられたという。
販売店の店員によれば、当選番号発表の後に男の客から電話があり、「くじに当たったが、実家に帰っているので受け取りに行けない」として、当たりくじと身分証、銀行の口座番号の画像がメールで送られて来たという。本来なら当たりくじ原本の確認が必要だが、身分証の写真の顔に見覚えのあった店員は、常連客へのサービスのつもりで原本を確認せずに賞金を男の口座に振り込んだ。
深セン福利くじ発行センターは、この販売店を3日間の営業停止処分にしたほか、原本を確認せずに賞金を振り込んだ店員を解雇処分にしている。なお、くじに当たった男性には販売店が賞金を賠償したという。
※ 画像はappledaily.com.twのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)