豪LCCのジェットスター航空が、このほど機内アナウンスに不適切な節があったことを謝罪し、波紋を広げている。“イケナイもの”とはいったい何のこと…!?
オーストラリアのメルボルンを本拠地とし、日本人の客室乗務員も多数採用され、世界的に高く評価されるようになった格安航空会社の「ジェットスター航空」。しかしこのほどゴールドコーストからシドニーへ向かったフライトにて、着陸間際の機内で不適切なアナウンスがあったとして謝罪した。
「どなた様もお手回り品、棚にあげたお荷物の忘れ物をなさいませんよう、十分にお気をつけください。」
言語に違いはあれども、ここまでは世界共通のアナウンスであろう。だがそのフライトにおいては、続いて特別なひと捻りが加えられてしまったことを英メディア『BBC』が伝えている。
「ちょっとイケナイものをお持ちでいらっしゃるお客様は、速やかにそれをトイレで流されますようお勧めします。」
客室乗務員が伝えたかったのは、“到着後の空港では麻薬探知犬が嗅ぎ回っており、税関職員の厳しいチェックが待っていますよ”ということ。なぜならその飛行機には、ニューサウスウェールズ東部沿岸のバイロンベイで行われた野外フェスを訪れた客を多数乗せており、こういう客のドラッグ所持率は一般的に高いとされるからだ。
ただしトイレは飛行機にとっての意外な泣き所。これまで幾度もお伝えしてきたが、トラブルが発生すればあっという間に「非常事態につき緊急着陸」と決まるものなのだ。そのため、詰まる可能性があるビニール袋入りの“イケナイもの”を流すなどもってのほか。そのためジェットスター航空の広報担当者はこの件について、「クルーとして採用されながら、その資質に欠けた大変無責任な発言。厳重に注意します」と発表した。もっともそのアナウンスは搭乗客にはかなりウケていたとの報道もあるようだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)