フロリダ州の海岸でこのほど、不時着陸した小型飛行機がビーチを散歩していた家族連れを次々とはねるという大変痛ましい事故が起きた。父親は即死、娘は重体となっている。
米フロリダ州南西部のサラソータ郡で現地時間の27日午後2時45分ごろ、エンジントラブルによりベニスビーチに不時着陸した1972年式小型飛行機パイパー・チェロキー。飛行機は砂浜を散歩中の家族連れにつっこみ、父親をはねて死亡させ、娘も意識不明の重体となっていることが伝えられている。
郡保安当局の発表によれば、亡くなった男性はオミー・イリザリーさん(36)。セントピーターズバーグにある「オールチルドレンズ病院」にヘリコプターで搬送され、集中治療を受けている娘はオセアナ・イリザリーさん(9)。一家はジョージア州から遊びに来ていたといい、亡くなったオミーさんの妻は娘も危機的な状況と知りショックで倒れ、やはり病院で手当てを受けている。またその事故をビーチで目の当たりにした1名が胸部の苦しさを訴え病院に運ばれた。
飛行機を操縦していたカール・ココムーアさん(57)と、この飛行機に同乗していた60歳男性に怪我はない。ココムーアさんは機体の様子がおかしいことを管制塔に告げ、ベニス空港への引き返しを試みたがうまく行かなかったという。国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board)および連邦航空局(Federal Aviation Administration)が事故現場の調査にあたっている。
※ 画像はbaynews9.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)