2001年に肺がんにより58歳で他界していた元ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリスン。彼の死を悼み、米ロサンゼルスに植樹された松の木であったが、それが害虫にやられてしまった。ファンの残念がる声に市議会議員が“復活”を約束している。
「ビートルズ(Beatles)がビートルズ(Beetles)に殺られてしまった!」米国のメディアが、こぞってこんな見出しを付けて伝えているこのニュース。英国を離れ、米ロサンゼルス市の豪邸に暮らす中で2001年11月に肺がんにより死去した元ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリスンの功績を称え、2004年にグリフィス天文台があるグリフィス・パークに植樹された松の木が、すっかり変色してしまったのだ。
Beetlesとはご存知の通り、昆虫の中でもカブトムシやクワガタをはじめとする甲虫類をさす。なんとも皮肉な話だが、高さ約3m超となっていたその木に、害虫となるキクイムシやテントウムシが大量に発生して枝が白灰色になってしまったことが今週になって明らかにされた。ひどい干ばつもダブルパンチとなっているとみられ、被害が生じたのはこの木ばかりではないという。
すぐれた芸術家、ミュージシャンであり、バングラデシュ難民救済など人道支援に尽くし、ガーデニングを愛した偉大なジョージ・ハリスン。ゴールドの文字でそんな言葉が刻まれた“The George Harrison Tree”のプラークはまだ新しい。ハイキングに訪れる多くの人々が立ち止まって写真に収めるなどしていた松の木であっただけに、市議会議員のトム・ラボンジ氏は「同じ場所にいずれまた木を植えるつもりです」と宣言している。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)