米ノースカロライナ州のシャーロット警察署は今、犯罪の可能性をも視野に、怖いもの知らずのある男の情報を求めている。なんと高速道路を走行中の普通乗用車のトランクから突然ひとりの男が飛び出し、車のボディに必死にしがみついていたのである。
この写真は先月28日、米ノースカロライナ州シャーロットを走る州間高速道路77号線で撮影された映像を、同州のニュースメディア『WSOC-TV Channel 9』が紹介したものだ。州警察に通報し、その様子をスマホで録画したのは後続車に乗っていたブレンダー・クルスさん。クルスさんの車は7番出口で一般道に降りたが、「いつ落下して事故になるかとハラハラしっぱなしで、後続の車はどれもスピードを緩めて警戒しました」と語っている。
最初に前方の車の異変に気づいたのは、クルスさんの息子サミュエル君(17)。てっきりトランクのフタが開き、荷崩れが起きたのかと思ったそうだ。だがそれは1人の人間。アクションスターさながらの危険を冒す男の姿であった。トランクから身を乗り出すと、車のボディにしがみつきながら鋭いものを手にリアウィンドウをたたき割り、そこから車内に潜りこんだ。そのためクルスさんは「むしろその車が心配です。小さい子を乗せたママが運転していました」と話している。
州警察には同様の通報が立て続けに入り、ハイウェイパトロール隊員が出動したが、どこかの出口から一般道に降りたとみえ、彼らがその車を発見することはなかった。その後も警察には事件を思わせる情報は寄せられず、車のガラスを割られたことによる器物損壊の被害届も出されていない。こうしたことから「ドライバーと男は家族など親しい間柄で、単なる内輪もめだったのではないか」という見方が有力になっているもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)