3日午前、台湾・新北市板橋区の路上でバイクに乗った男性が刺される事件が2件立て続けに起き、世間を震撼させた。警察は防犯カメラの映像から犯人を特定。同日午後3時、犯人の男が自宅から出てきたところを逮捕した。
『自由時報』が伝えたところでは、逮捕されたのは薬物所持、窃盗の前科がある37歳の男。午前10時50分頃、バイクで出かけた男は、信号待ちの際に57歳の男性が運転するバイクと軽く接触。男性のバイクに少し傷がついたので、男性の後ろに乗っていた妻が「もう少し気をつけなさいよ」と男を注意した。男は「ブレーキが壊れているんだ」と言って謝り、その場を離れた。しかしその際、男は男性が小声で罵倒するのが聞こえたという。腹を立てた男は2人の後を追い、女性が降りたところを見計らって持っていた折り畳みナイフで男性の背中を刺した。
そのわずか40分後、バイクで出前をしていた弁当屋の44歳の男性が、信号待ちの際に背後で誰かがぶつぶつ言っているのが聞こえたために後ろを見たところ、男は「にらまれた」と勘違いしてまたも背中を刺した。幸い被害者の2人は、命に別状はないとのことだ。
警察の調べによれば、男はこの日、ようやく見つかった仕事の初出勤日だった。だが、前日の夜に睡眠薬を飲んで寝たため出勤時間に起きられず、仕事先の責任者に電話でひどく叱られたという。動機については、「怒られてむしゃくしゃしていたから」と供述している。
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(TechinsightJapan編集部 片倉愛)