たびたび超肥満の人々の身に起こった珍しいニュースをお伝えしているが、種類は3つに大別される。入れない(出られなくなった)、贅肉のお陰で命拾いをした、そして驚異のダイエットを成功させた、というものである。だが今回はちょっと異質。三段腹を秘密の引き出しとして悪用していた男の話である。
米フロリダ州ボルシア郡デルトナで13日、郡保安当局はある車に乗っていた男2名を不法薬物所持につき逮捕した。特に巨漢という自分の体の特徴を悪用して証拠隠滅を図ろうとした42歳の助手席の男、クリストファー・ミッチェル(写真は郡保安当局が公開)は複数の罪状により裁かれるもようだ。
ボルシア郡保安当局の発表によれば、保安官がこの男らの車を呼びとめた当初の理由は助手席のミッチェルがシートベルトを着用していなかったから。「体が大きすぎてシートベルトを利用するのは難しい」と釈明したミッチェルであったが、運転手の表情が異様に緊張していたことから保安官は踏み込んだ職務質問と麻薬探知犬の出動が必要と判断。車内からは拳銃と7,000ドルもの現金が発見された。
続いて到着した麻薬探知犬は、この2人が薬物を所持していることもつきとめた。犬の鋭い嗅覚にも「どこに証拠があるのか」などとうそぶいたミッチェル。しかし保安官はミッチェルの腹部に隠されたドラッグをあっという間に発見した。体重204kgだけあって大変分厚い肉の層をなしているミッチェルの三段腹。そのシワの奥に押し込まれるように隠されていたのはマリファナ23gとコカインであった。保安官には長年の勘というものが働く。本人は巧みに隠せたと思っていたのであろうが…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)