昨年来の政情不安で先には戒厳令まで敷かれてしまったタイ。反政府集会やデモ活動で死傷者が出ていた中、5月22日には首都バンコクで軍事クーデターが成功した。ただしタクシン派の人々はマクドナルドを占拠し、反クーデター活動を行っている。これに米国のマクドナルド本部は…!?
政情不安に苦しむタイの首都バンコクで5月22日以降、何百という人々が中心街のマクドナルドに結集するようになり、店舗はすっかり占拠されてしまった。彼らはこのほどクーデターを成功させたプラユット陸軍司令官に反発する、“赤シャツ”派(タクシン派)。反クーデター活動家Sombat Boonngamanong氏のお面を、自分たちばかりかマクドナルドのキャラクターであるピエロの“ロナルド”にまでかぶせ(画像はnews.sky.comのスクリーンショット)、クーデターへの抗議活動を展開している。
ただしクーデターが無血のうちに成功したこともあり、国民の多くは「これで暮らしに平和が戻れば」と歓迎ムードであると伝えられたため、マクドナルドとしては自分たちが赤シャツ派に場所を提供したかのようにみなされるのは困ったもの。米イリノイ州のマクドナルド本部は、「わが社は中立の立場。赤シャツ派を支援ということではない」とアピールした。ただしロナルドの顔がBoonngamanong氏の写真にとって代わってしまったことや、「M」マークの看板がプラカードや横断幕で覆われていることには腹を立てている様子。商標権の侵害を理由に各種活動の停止と店舗からの退去を求めている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)