米デラウェア州を走る州間高速道路I-95でこのほど、大型トレーラーが事故を起こし、積み荷が崩れてハチの大群が逃げ出すというアクシデントが発生。事故処理に大変手間取ったことが伝えられている。
米デラウェア州で20日午後6時過ぎ、州間高速道路I-95のニューアーク近郊に位置するある合流点で、メイン州に向かっていた大型トレーラーが横転する事故が発生した。この事故でトレーラーは荷崩れを起こし、木箱に詰められてフロリダ州ハイアリーアから発送された460ものハチの巣が外へ。生きたハチの大群2000万匹が解き放たれた。
州警察はトレーラーを運転していたアドルフォ・ゲラ(55)から事情を聴いているが、カーブでバランスを失ったことが事故の原因とみられ、本人および24歳、25歳の同乗者、そして警察官らが50~100か所ハチに刺されて病院で手当てを受けた。I‐95は電光掲示板により事故現場に近づく車両に「ハチの大群が発生」、「窓を閉めて下さい」と注意を促し、当然ながらブンブン音を立てて飛びまわる不気味なハチの大群に近づこうとする者はいなかった。
ハチの駆除にあたる消防団員は放水車両ともに防護服姿で現れたが、水の効果はいま一つ。緊急指令本部が地元の養蜂場に連絡して専門家の出動を要請し、ハチは日没とともに静かになってから、メイン州を目指すことなくその養蜂場へと運ばれていった。こうしてやっとトレーラーの事故処理が始まり、道路は事故から12時間後の21日早朝に再開となった。
※ 画像はdelawareonline.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)