このほど米テキサス州のある高校で、34歳の女が「15歳」と偽って昨年10月から7か月にわたり授業を受けていたとして逮捕された。ハロー・キティが大好きでSNSにも夢中。異様な若づくりであったにもかかわらず、高校のすべての人々が彼女を15歳だと信じていたという。
この写真は『abcnews.go.com』が伝えた記事のスクリーンショット。左右とも同じ人物で、テキサス州出身のチャリティ・アン・ジョンソンという。実は34歳でありながら氏名年齢を偽ってテキサス州グレッグ郡ロングビューの高校に入学し、スクールライフを満喫していたことが発覚して逮捕された。
彼女の身元保証人になっていたのは、地元のマクドナルドで一緒に働いていた縁で親しくなったタミカ・リンカーンさんという女性。地元メディアの取材にリンカーンさんは、「彼女は名をチャリティ・スティーブンスと名乗っていました。父親から虐待を受けていたが両親とも死亡し、世話になっていた姉のアパートから追い出された。学校はずっとホームスクーリングだった、などと悲しい生い立ちを語ったのです。気の毒になり、うちにいらっしゃいと声をかけました。服と靴を買い与え、髪を結ってあげるなど娘のように可愛がったつもりです」と話している。
そしてジョンソンは昨年10月、15歳の少女として高校「New Life Christian School」の2年生に入学。友人も多く、教師やクラスメートに気づかれることもなく楽しい学校生活を送っていた。しかしリンカーンさんはある時、ジョンソンがかつて申し込んでいた就学支援奨学金団体から電話を受け、内容が噛み合わないことから不信感を抱くようになる。マクドナルドに尋ねてみると「ジョンソンは1979年生まれ」と聞かされ、リンカーンさんはただちに学校に連絡した。
グレッグ郡の留置場にいるジョンソンに示された保釈金は500ドル。支払ってくれる人が現れたという情報はない。ちなみに取り調べの際にジョンソンが口にした年齢は「31歳」。この期におよんでも、なおも若く見られようと必死であった。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)