日本でも同様だが、欧米でも少し前からSNSに“selfie”と呼ばれる自撮り写真を投稿することが大ブーム。しかしそれに夢中になるあまり世の中ではこんな痛ましい事故も発生している。スマートフォンなどの機器の使用は安全な場所でのみとし、どうかわが身を守って頂きたいものである。
このほど米ノースカロライナ州を走るインターステート85号線(I-85)で、普通乗用車を運転していた32歳の女性がトラックと正面衝突して即死した。原因は女性の前方不注意。運転席付近に転がっていたのは愛用のスマホ。彼女はハンドルを握るかたわら、事故の寸前までスマホの操作を行っていたのであった。
4月28日午前8時半すぎ、コートニー・サンフォードさんは職場に向かう車中で、「ファレル・ウィリアムスの“Happy”っていう曲、すごくいいわ。私もなんだかすごくハッピーな気分よ!」などとスマホで文章を打ち、そのたった数秒後、帰らぬ人となってしまった。彼女の車は中央分離帯を乗り越えてリサイクル業者の青いトラックに正面から衝突。車ははずみで側溝へ落ち(画像はwptv.comのスクリーンショット)、車体の前面から炎が上がった。トラックも木に衝突しており、運転手のジョン・ウォレス・トンプソンさんが軽傷を負っている。
コートニーさんの体からアルコールや薬物は検出されず、健康面でも問題はなかった。ただし彼女は運転中、Facebookに自撮り写真を何枚も投稿していたことが判明している。ハイポイント警察署は、地元メディアの『WGHP TV』を通じて人々に「コートニーさんの例は前方不注意がもたらした悲劇。運転中にこうした機器を使用することは危険ですから絶対にやめましょう」と改めて呼びかけた。また事故当時、コートニーさんはシートベルトの肩ベルトを使用しておらず、そうしたことも死亡につながったとしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)