その日の運勢が書かれた紙を間にはさんで焼かれる、フォーチュン・クッキーという小さなお菓子。そのメーカーで製造に携わっていた若い男性が、このほど大型の機械に挟まれて死亡した。
フォーチュン・クッキー(fortune cookie=おみくじクッキー )をご存じであろうか。英語で書かれたおみくじとなる紙を入れて二つ折りにして焼かれたクッキー菓子で、主にアメリカのチャイニーズレストランで提供されている。そのクッキーを製造している「Wonton Food Inc.」のテキサス州ヒューストン工場で、このほど痛ましい死亡事故が発生した。26歳の男性従業員がクッキー生地をミックスする大型の機械に体を挟まれ、ぐったりとしているところを別の従業員により発見され死亡が確認されたのだ。
従業員の氏名などは伏せられており、不審な点もあることから現在ヒューストン検死当局が遺体についての司法解剖を行っている。ただし殺人の可能性は低いという。なおこの「Wonton Food Inc.」は、ニューヨーク・ブルックリンに本拠地を置き、主力商品は“Golden Bowl”のブランド名で販売されている麺類。フォーチュン・クッキーにおいては全米トップのシェアを誇っている。
先日は中国で、有名な風水鑑定士が墓地選びの相談を受け、ある墓地を「ここが最高」と薦めたところで突然の土石流に見舞われ、無念の生き埋め死となってしまった。運命、運勢といったものを判断するプロですらこのようなことがあるのだ。人々の幸運を祈ってクッキーを作ってくれていた従業員の事故死に、人々は「なんというミスフォーチュン(misfortune=不運)」と深く同情している。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)