今年、民主化20周年に沸き立つ南アフリカ。記念して造られた民主化の父「ネルソン・マンデラ」の胸像がケープタウン国会前に設置された。しかしお披露目の2日後、警察車両が胸像を傷つけてしまったのだ。
1994年以降、民主主義国家になって20年目を迎えた南アフリカ。今年はアパルトヘイト後に生まれた『ボーンフリー(Born Free)』世代が選挙権を持った記念すべき年となる。
20周年を記念して、故ネルソン・マンデラ元大統領の胸像がケープタウンの国会前に設置された。胸像は白い御影石の台座にマンデラ氏が微笑んでいる銅像で、高さは台座を入れて2.28メートル。議員らはマディバを通って階段を上り議会へ入ることになる。
4月28日の披露式典では、ズマ大統領が「マディバに敬意を表し、彼の残してくれた民主化への歩みをこれからも継続することを宣言する」と語っていた。
しかしお披露目から2日後の4月30日朝7時、ある車両がバックした際にマンデラ氏の胸像にぶつかってしまったのだ。胸像は右肩がややへこみキズがついたため、台座から外されて修理に出されることになった。現在は台座のみが白い保護柱と赤いロープで囲まれている。
しかもぶつけた車両は、南ア警察官のミニバンであった。国会関係者によると、警察関係者によるこういった事故は非常によくあることだそうだ。
披露式典の前に、あるメディアが「コンクリートや金属の保護柱を台座の周りに設置したほうがいいのではないか」と、ある作業員に提案していたが「そのような指示は受けていない」という返事であった。
※ 画像はewn.co.zaのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)