米ピッツバーグの人々は先週、TVニュースが報じたこの話題に仰天してしまった。伐採のプロである21歳の男性が顧客の依頼で庭の木に登ったが、気をゆるめた瞬間にチェーンソーの刃は自分の首筋をガリッ! 命を落とす寸前であったというのだ。
この画像は今月1日、米ペンシルベニア州のニュースメディア『Pittsburgh’s Action News 4』が報じた記事のスクリーンショットである。「Adler Tree Service」の作業員として木の伐採にあたっているジェームズ・バレンタインさん(21)は先月31日午後、ピッツバーグ近郊のロスのある家庭から依頼を受け、保護用具も身につけた上でチェーンソーとともに高い木に登った。しかし自らが握りしめたその重い鋸は、ふとしたはずみで彼の左の首元に飛び込んできたのであった。
仕事仲間はその出血量を最小限に抑えるため、ジェームズさんの首から肩にかけて約5cmの深さで食い込んでいるチェーンソーを動かさないように努め、その体を木から下ろし、治療は「Ross/West View Emergency Medical Services」という救急病院に委ねられた。チェーンソーの抜去手術は頸動脈や神経にあまりにも近いことから大変緻密なものとなり、縫合は30針にも至ったという。
その後「Allegheny General Hospital」に転院したジェームズさんを同ニュースが取材している。「大きく何かがバチンと撥ね返ってきて、次の瞬間ちぎれたチェーンと滴り落ちる血が目に飛び込んできたよ。ああ、なんてことだ!って感じだったね」とジェームズさん。その仕事をして6年の経験を持つが、「人生、一寸先は闇っていうだろう? 気を抜いていると何が起きてもおかしくないって痛感したよ」と自嘲気味である。恐怖心ゆえチェーンソーを握るのはもうコリゴリかと思いきや、意外にも「仕事に早く戻りたい」と表情はキリリと引き締まった。彼にとって木の伐採は本当にやり甲斐のある仕事だそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)