赤ちゃん7人の死亡を役所に届けることなく、ダンボールに突っ込み、自宅ガレージに放置したままその家から転出した米ユタ州の女が逮捕された。家の所有者は別居中の夫の両親。掃除のために彼らが足を踏み入れたところ、赤ちゃんの遺体が入ったダンボールを発見して息子に連絡したのであった。
米ユタ州ソルトレイクシティ近郊のプレザント・グローブで12日、家主が転居して3年前から空き家になっていたある家から、赤ちゃんの腐乱した遺体が入ったダンボールが多数発見された。警察に通報したのはかつてその家で暮らしていた男性。家主である自分の両親から、「ガレージから赤ちゃんの亡骸が出てきた」との連絡を受けたとし、妻のミーガン・ハンツマン(39)が1996年から2006年にかけて産まれた子供たちを殺害した可能性が高いという内容であった。
プレザント・グローブ署の警察官が現場に向かうと、それぞれがダンボールに詰められた計7体の赤ちゃんの遺体がガレージから発見された。どの赤ちゃんも大きく未熟児で誕生したようには見えないという。ハンツマンは殺人を含む6つの罪で起訴され、身柄は間もなく郡刑務所に収容される予定だ。現在遺体についての検視が進められているが、通報者の男性と赤ちゃんの間に親子の血縁関係があるか否かDNA検査も行われるという。
ハンツマンは13歳~20歳までの3人の娘を育てており、中産階級者ばかりという近所においてもその母親ぶりは評判であった。ただし、お腹が大きくなってもまったく育児の気配を見せない母親をその子たちがどう思って見ていたのか、裁判では子供たちの証言にも注目が集まる。なお別居中の夫は違法薬物の精製により逮捕され、2006年から収監されていた。警察は「彼は殺人などの行為には関与していないであろう」と発表している。
※ 画像はPleasant Grove Policeが公開。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)