「雁(がん)」という茶色の羽を持った大型の渡り鳥。このほど米コロラド州で、高速道路を走行している車の運転席にいきなり雁が飛び込んできて即死。ドライバーは大変な恐怖を味わった。
カモ目カモ科の渡り鳥で、鴨に似た羽色だが鴨よりかなり大きく、首がスッと長い水鳥の「雁」。日本では保護鳥として猟は禁じられている。標高がきわめて高いことから米国の中でも「雁」が多いことで知られる米コロラド州で、このほどその1羽が州間高速道路76号線を走行中の車のフロントガラスにいきなり飛び込み(画像はColorado State Patrolが公開)、女性ドライバーに激しいショックを与えた。
CBS系の地元メディア『KCNC-TV』の取材に、ドライバーのシャノン・ジャーゲンソンさんはその時のことを「車には私ひとりだった。時速80kmくらいで走っていたの。前方に渡り鳥がいることは分かっていたんだけれど、突然そのうちの1羽が車のフロントグラスを突き破って飛び込んで来たわ。ガラスが砕けて視解はほぼゼロ。どうしよう、事故を起こしたら死んでしまう!と頭が真っ白になってしまった」と話している。
幸いにも彼女の後ろに続く車はなく、速度を落としてどうにか車を停車させたシャノンさん。ガラスが割れる音に顔面の皮膚や目を守ろうと思い切り顔をそむけたものの、自宅に戻って鏡で確かめると粉々になったガラスは容赦なく髪の毛に入り込んでいた。時間かけてそれらを取り除いたが、頭部のところどころにかすり傷が出来てしまった上にアルバイトには数時間の遅刻。ふんだり蹴ったりであったそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)