米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】ジョギングなら週2.5時間が理想。「長寿の秘訣は有酸素運動の“量”」と米科学者。

ダイエットに合わせて早く痩せよう、あるいは体力維持のためにと、心拍数がグンと上がる有酸素運動を積極的に取り入れている人は多い。米科学者がこのほど、「頑張りすぎる有酸素運動は間違いなく命を縮めるが、全くやらないのもダメだ」として、ジョギングを例に理想的な運動量というものを発表した。

ジョギングを愛する人々が、とにかく気をつけなければならないことは「水分摂取」。発汗による脱水症に陥らないためにも、また脂肪を燃やすためにも水分は絶対に必要だ。そして「血糖値」の管理。朝、起きてすぐのジョギングで倒れたりする例は相変わらずあとを絶たない。近年、何かと“気をつけて”という言葉が並ぶジョギングだが、最新の調査結果では「1週間あたり2~3時間の有酸素運動をする人が最も長寿」と分かったそうだ。

米ペンシルベニア州のリーハイ・ヴァレー・ヘルシー・ネットワークに属する、「循環器系調査研究所(Cardiovascular Research Institute)」がこのほど興味深い調査結果を発表した。同研究所ではジェームズ・オキーフ博士が中心となり、平均年齢46歳の3,800人以上のジョギング愛好家の男女について長い観察を続けてみたという。彼らの70%近くが1週間あたり32km以上のジョギングを励行しており、その結果分かったことは、ヒトにとって運動は“ほどほど”の量がベストであるということ。1週間あたりジョギングを合計2~3時間行っている人は、それ以上行っている人あるいは全くジョギングをしない人より有意に長生きしていることが分かったそうだ。「疲れ果てて心臓が破れそうと感じるのは過度である証拠」とオキーフ博士は説明している。

この調査は各人の持病や医薬品の服用、血圧やコレステロール値、喫煙歴などあらゆるリスクデータを把握した上で行われており、寿命の長短を決めたのは、それらよりむしろジョギングの量であったという。オキーフ博士は「1週間あたりの理想的なジョギングは合計約2.5時間。ゆっくりから徐々にペースを上げて行くことが肝心だ」としている。ジョギングは心臓に良くないとの説が幅を利かせるようになって久しいが、体力がある人にとって適量の有酸素運動はやはり有意義。健康で長生きする秘訣となり得るようだ。

※ 画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)